冬、寒い日には着物の上にコートを着ます。私は、鳶と角袖コートを購入しました。
鳶(インバネス、2重回し)

  
スコットランドのインバネスの町が発祥の外套、19世紀半ばに欧米で盛んに愛用されていました。これが幕末の頃に日本に伝わり、和装に変化して出来たものです。洋装にも和装にも合せることが出来、個性あるコート姿として、昭和初期まで”とんび”の愛称で親しまれ、上流社会の名士や文豪たちに愛用されていました。肩から袖にかけて全体を覆うケープスタイルはアルセーヌ・ルパンのマントみたいですね。流れるシルエット、断然カッコ良いでしょう。
 祖父も愛用していたそうですが、洋服に再生したそうです。何故なら、昭和15年11月奢侈(ぜいたく)禁止令(企業整備令が発令された。戦争を続行するため政府では高級織物を強制的に統合整理から転廃業させて、生産・販売・価格・金融の経済統制を実施した。また機械および撚糸機等の整備登録、生糸配給統制、奢侈品禁止製品規格の制定、価格統制、製品配給統制等が実施された。)が出され、振り袖も訪問着も製造販売禁止となり、織物製品が消えて行ったそうです。そして第2次世界大戦中の昭和17年には衣料切符制となり、お金があっても品物が手に入らない時代となり、和服姿で歩けば非国民扱いされ、愛国婦人会から『袖を切りましょう』と注意文書を渡される時代となりました。このようにして、鳶は幻の外套となり、今日作ってくれる業者がいなくて苦労しました。

「角袖」は、本来着物の袖の形状を指すものですが、男物の角袖コート(角袖外套)のこと。

讃岐金刀比羅宮にて
鈴源の幅広の米沢紬で京都で作りました。

      徳山駅前のX’masイルミネーション
 化繊の角袖(浅草ちどり屋)で購入しました。


←札幌時計台にて

カシミヤ(テーラーサンケイ)で作りました。
大島紬のマフラー
椿の群生林(萩市)
笠山の北端虎ヶ崎10haの広さに25,000本の椿が咲き乱れる笠山椿群生林。紬の着物に角袖のコートで
柳川(福岡県)
川下り(火燵の入ったどんこ船にて
着物にトンビで。孫は化繊の着物に半纏 お花邸にて
肥前夢街道にて.佐賀藩代官所役人と       南町奉行所大岡越前守忠相
瀬戸大橋与島サービスエリアにて,紬の着物に大島の羽織
 山口県には下関,中関、上関があります。これらは昔栄えた港町です。下関を干潮に船を出すと、満潮時には中関に着きます。一泊して、翌朝干潮時に船を出すと、満潮時には上関に着きます。夜は危険なので昼に航海して、これらの港町に宿泊していました。これらの港町には沢山の施設が出来て栄えておりました。遣唐使、明との貿易、参勤交替、朝鮮使節団などの往来の瀬戸内海航路として重要な港町でした。毛利藩はここに番所を置き、監視ていていました。
 鞆ノ浦は関門海峡と紀伊水道から流れ込んだ海水がぶつかりる瀬戸内海の真ん中です。鞆ノ浦では満潮時に出航すれば、東西どちらへも流されて行きますので、潮待ちと呼ばれていました。鞆ノ浦を出ると、下津井、牛窓です。
山口県最南端の喫茶店(上関町)にて
横島、祝島を望む
上関番所

お堀端の雪に1mの深さの文字を書き
その中に灯る蝋燭の火


上杉公園(上杉城跡)の幻想的な蝋燭の火
上杉鷹山生誕250年記念米沢の雪燈籠祭りに着物にとんびで行きました。道路は2mを越す積雪,吹雪にも平気でした。330基の雪灯籠と1000個の雪ぼんぼりに蝋燭の火が灯り、幻想的な世界に感激しました。10mの上杉鷹山の雪像や上杉謙信にまつわる雪の彫刻もありました。上杉神社には『赤穂の輩共が、吉良邸に討ち入り狼藉を働き…』と記載されていました。忠臣蔵も見る立場により,異なるのだと知りました。ダブルスタンダードが大切ですね。
札幌雪まつり、旭川冬まつりに行きました。とんびをカシミヤでペアー(テーラーサンケイ)で作りました。零下20度の吹雪、手と顔がシバレル。amisanのフリースを襦袢下に着て行きました.暖かかったです。詳細は
雪だるま作り 札幌大通り公園の雪像 旭川の氷像
四国金刀比羅、祖谷 詳細は
金刀比羅御本宮  桧皮葺の荘厳な社殿
急な785段石段を30分余りで御本宮にたどり着く。
日の出(7時15分)前に本殿へ到着、
祖谷渓谷と四国山脈

かずら橋
平家の落人が、追っ手を絶つために架けたのが始まりと言われ、国の重要文化財に指定されている。高さ14m,長さ45m、野生のかずらで安打吊り橋。歩くたびに、揺れてスリル満点です。
 祖谷渓には、13あったといわれるが、現存するのはこの橋と、奥祖谷の「二重かずら橋」の二つだけという。                   
花岡八幡宮(山口県下松市)紬の着物に袖無し羽織(女房の作)で
 花岡八幡宮は709年に建てられ、現在は末武上・中・下、笠戸、米川(下谷、菅沢、山中など)の総氏神。
 左の塔は藤原鎌足の建立16塔の一つと伝えられていますが、建築様式や装飾蟇股(かえるまた)から室町時代中期から後期にかけての建造と推定されます。
 秋季例祭は、神の加護に感謝するとともに、氏子の振興発展、五穀豊穣(ほうじょう)、家内平安を願うもので、約1,300年前から続いている。
冬の履物
雪国への旅行に愛用の靴 ソールは,ゴムにセラミック粒子を混入することで、絶大なスパイク効果を発揮します。
歩きにこだわる男の靴/凍結路対応
  ミラーバーン(凍結路)現象に対応する靴です。ソールはゴムにセラミック粒子を混入することで、絶大なスパイク効果を発揮します。(by Sony Family Club)
靴にアイゼンを付けての歩行です。 防寒下駄、裏には生ゴムが貼ってあります。
那覇の首里城  2月というのに春の気候 詳細は
守礼之門
1527〜1555年の創建、門に掲げられている額には『守礼之邦』と書かれている。『琉球国は礼を重んじる国である』と言う意味。
”瑞泉門ずいせんもん” 東西40m,南北44mの御庭と正殿。4回の焼失再建を繰り返しており、現在の建物は1992年に復元された。中国の紫禁城をがモデルと言われている。
 第一礼装 準礼装 新 春 新緑
初夏
盛夏
晩夏
ゆかた 初冬
坊ちゃん列車
札幌雪・旭川冬・
層雲峡氷瀑・祭り

第4回着物大全会 
米沢雪灯籠祭り