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第10回 西 陣 夢 ま つ り
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2004年
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西陣織は。5、6世紀のころ大陸から帰化した泰氏の一群が、太秦を根拠にして、新しい農耕技術ばかりでなく養蚕と絹織の技術を伝えた。
第50代桓武天皇の平安遷都により、平安王朝の宮廷機織工業もこの伝統の上に花が開いた。
室町時代、応仁の乱によって京都の町は兵火に焼かれた。戦乱が終わると、織工たちの一群は山名宗全の西軍の本陣跡である大宮あたりを中心に織機工業を再開した。これが西陣織と呼ばれるようになった。
明治5年、佐倉常化らをフランス、オーストリアに留学させ、ジャガード、バッタンなどの新しい技術を導入した。