1.ミニクッキング
徳山内科クリニック通所リハビリでは、平成18年4月より毎月、連続した3日間「ミニクッキング」を開催しています。
通所リハビリのスタッフと管理栄養士が中心となり、皆さんと和やかにお菓子作りをしています。
今まで作ったものでは、桜もち、柏もち、カステラ、イチゴ大福などの和菓子や、ロールケーキ、パフェなどの洋菓子など様々あり、利用者さんの要望にそって内容を決めています。
|
|
|
りんご飴 |
クリスマスケーキ |
|
お菓子作りは楽しみの活動ではありますが、エプロンの着脱から始まり、計量スプーンや量りなどの道具を適切に使う作業、手指を使う細かい作業(リハビリ)、レシピを読んで理解する(認知症予防)など、活動内容は楽なものばかりではありません。
参加された皆さんはいつも真剣に取り組んでおられます。
しかし出来上がりを試食する際には、笑顔で
「まあ、売りに出してもいいわぁ」
「ハイカラじゃね、こんなのは初めてたべたよ」
「うん、おいしい〜」
という声が聞かれます。
出来上がったお菓子はもちろん、達成感こそ一番のおいしさなのかもしれません。
|
|
他にも、焼き時間などの空いた時間を利用して楽しくお話をしたり、占いやクイズなどのレクリエーションを取り入れ、
皆さんと楽しく交流する場になるよう工夫しています。
さぁ!皆さんも、私たちと一緒に楽しくミニクッキングしてみませんか。 |
好評だったミニクッキング・・・
アンパンマンクッキーの作り方
|
|
|
|
材料 (28枚分)
無塩バター120g 砂糖80g 卵黄2個分 薄力粉250g ベーキングパウダー 小さじ 1/2 食紅 干しブドウ
作り方
@溶かしたバターに砂糖と卵黄を入れ、よく混ぜる
Aふるった薄力粉とベーキングパウダーを入れ、よく混ぜる
B生地を「3」:「1」に分けて、「1」に食紅で赤色をつける
C黄色い生地で顔を作り、その上に赤い生地でほっぺたと口を作ってのせる
D干しブドウで、目と眉を作ってのせる
E200℃にあたためたオーブンで10分焼く
(焼く温度と時間は、様子を見て調節してください) |
|
音楽療法とは、キーボードやCDの演奏に合わせて、歌いながら指先を動かしたり、歌いながら体を動かす、歌いながら楽器を鳴らすなど同時に二つの事をすることでしっかり脳を刺激し、認知症の予防にも効果があります。
音楽療法は毎月2日、14時から50分間、音楽が好きな方や高度の認知症の方10名を対象に実施しております。 |
ドラム挨拶:ドラムを叩きながら一人一人に質問をしてゆく。
終わりにも、ドラムを叩きながら本日の感想を聞いてゆく。
|
|
|
個室で実施することで、皆さんが集中して参加出来ます。 |
|
【幸せなら手をたたこう】の歌を歌いながら楽器を鳴らす。】 |
|
|
|
|
運動会の曲を流しながら、うちわの上に花を乗せ隣の人に廻す。 花の次はわっかを隣の人に次々に廻してゆく。 |
|
高度の認知症でいつもは皆さんと同じ事が出来ない方も、楽しく参加されています。
音楽を聞くことで自然と心が和み、皆さんから【昔のことを思い出すわ】などの声も聞きます。
【俺、家へ帰る】と言っていた
高度の認知症の利用者さんでも、楽しそうに50分間参加されます。 |
|
発生練習:パ・タ・カ・ラで【ふるさと】を歌う |
|
リズムムーブメント:曲に合わせて自由に体を動かすことによって、自己表現を高めることが出来ます。 |
|
|
|
【北国の春】に合わせて体操をする。 【ふるさと】を歌いながら指先を合わせる |
【鳩】を歌いながら体を動かす。 |
50分間音楽を通して、皆さんが【楽しかったね。また次回も参加してみたい】と思っていただけるよう、毎月いろいろなプログラムを作成し、提供させて頂いております。皆さん是非参加してみてください。一度参加されるとまた参加したくなります。 |
|
カラオケ教室は、選択できるレクレーションの一つとして利用者さんが楽しく時間を過ごして頂く為に提供しています。
偶数月に3日間実施しています。午後1時30分から約2時間当施設のカラオケ専用ルームで、1回10名前後の方でしております。 |
利用者さんの声は
【歌っていたら時間があっという間に過ぎます。いろいろな歌も聞けて楽しいです。】
【昔からカラオケが好きでマイクを握ったら離さなかったけど、今は脳梗塞でうまく歌う事が出来んけど、リハビリと思って参加しています。やっぱり歌うことは楽しいね。】
【昔の歌はやっぱりええのう。今の人が歌っているのは歌じゃない。】
などの声もありました。 |
|
平成21年度カラオケリクエスト・ベスト3
1位さざんかの宿
2位星影のワルツ
3位南国土佐を後にして
このベスト3は、今年もリクエストが多いようです。 |
|
|
|
|
なるべく多くの方が参加出来るように希望者が多い月は、前月に参加されていない方を優先的に参加していただいております。 |
|
4.写 経 |
|
|
利用者さんの中には、毎日般若心経を唱えている方が多いのに驚きました。夫を無くして、妻を無くして、子どもを無くしてから、、、など朝夕に唱えていると言われました。また約半数の方は暗記していらっしゃいます。そこで、写経をしてみようと提案してみると、大反響が起こりました。驚いた私は、早々に高野山へ行き、宿坊に泊まって写経と朝の勤行、阿字観体験をして来ました。
般若心経を写経することが、認知症の改善や防止策として、脳を活性化するのに最も効果が高いことが、川島隆太東北大学教授と学研の共同研究で分かりました[平成18年1月4日サンケイ新聞]。このように写経は認知症の改善アイテムとしてクローズアップされつつあります。
当通所リハビリでは、4月から原則として第一週に3日間、1日10名限定で午後1時30分から60分〜80分間写経をしております。毎回定員を超える希望者があるほどの人気レクレーションになっています。 般若心経
|
|
まず最初は、般若心経を皆で読経します。認知症になっても般若心経は忘れていません。その後約1時間かけて写経をします。 |
|
|
本来の写経とは印刷技術がなく手段としての書写と ありがたい経典を学ぶ上での仏道修行が目的でありましたが、現在では心の安らぎを得たいとき写経をする。無心に書写するという行為が安心感を覚え心のリラックスになります。 皆さん真剣に写経をしています。いつもは腰が痛い、動悸がすると訴える人も、1時間があっと言う間に過ぎます。 |
『摩訶般若波羅蜜多心経』は一般に『般若心経』と言われているお経です、わずか276文字の短文のお経ですが仏教の原理をすべて包含しているといわれ「空 くう」の思想であり、空とは、かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心と言われています。 つまり、「自分自身、あるがまま自然にあれ」という釈迦の教えを集約したもので この「あるがまま」を素直に受け入れられないのが人を苦しめる元凶であり 色即是空 色とは目に見えるもの 物事 であり それは「あるがまま」なのだから それを曲がって見たり 裏から見たり 斜めから見たり 人の勝手な創造で観たり あるいは先入観であり そのまま、あるがままを真っ直ぐに見ないで人に伝えたり揶揄したり 悲観したり さまざまな煩悩が働くわけであります。そこを諭した経典が般若心経であり人生のバイブルといっても過言ではない有難いお経です。 |
|
|
|
今 心のリラクゼーションを求めて写経をする方が増えております.
|
明治生まれでも頑張っています。 |
|
願い事には【家内安全】とか、【長生きしたい】、【左手が動きますように】、【健康でありますように】が多いですね。
般若心経は文字数も276文字、1時間ほどで書写できる、もっともポピュラーな経典です。とくに真言宗 天台宗 浄土宗 臨済宗 曹洞宗では必ず読経し 写経も薦めて行われています。
浄土真宗は浄土三部経を、日蓮宗は法華経だけを読んでいれば良い、般若心経を読む必要はないと言われています。決して読んではいけないというわけではありません。その意味では般若心経は、日本仏教の多くの宗派で詠まれている経典です。 |
|
手芸教室は、毎月3回、1回7名前後の少人数で実施しております。手先を使う作業は、リハビリになり,認知症の予防にも大変効果があります。楽しみながらリハビリが出来る手芸教室へ皆さん是非参加して下さい。 |
|
|
利用者さん同士が教えたり教えられたりすることもあります。皆で楽しく作品を完成させます。 |
|
|
|
皆さんとても真剣に取り組まれ、いつもあっと言う間に時間が過ぎてしまします。作品が完成すると、皆さんとても満足され、大変喜ばれます。 |
|
|