春めくオランダ・ベルギー運河の船旅

 今回は三越伊勢丹ニッコウトラベルに主催のセレナーデ号によるベルギー・オランダ運河の船旅12日間に出かけました。平均年齢75歳という7高齢者向けのゆっくり、のんびりの旅でした。これならまだまだ海外旅行へ行ける自身が着きました。 世界の花壇との言われ、国花でもあるチューリップを中心に様々な花を栽培して輸出しているオランダと、歴史ある街並みに溶け込むような花々の彩を堪能することが出来るベルギーを旅しました。 また昭和40年代に見たゴミの町そしてどぶ川アムステルダムは綺麗な街に生まれ変わっていた。また国立美術館で記憶に残らなかったが最近日本で公開されて見直されたフェルメールを、ゴッホ、レンブラント、ルーベンス等絵画鑑賞の旅でもあった。
ブリュッセルへ 
1830年独立戦争によってベルギーと言う名で登場した王国である。空港ではオランダ語、フランス語、ドイツ語で書かれている。国土は日本の1/12、
首都ブリュッセルは、EUやNATOの本部があり、美食、ビール、そして特にチョコレートが世界的にも有名な場所として知られている。
8時55分関西国際空港をルフトハンザ航空は定刻前に離陸した。 ウラジオストク、サンクトペテルブルグ、ヘルシンキを通過して、予定より30分短い11時間20分(帰路は10時間30分)でミュンヘン国際空港に到着した 約1時間の乗り換えでベルギーのブリュセル空港に16時(日本時間23時)に到着した。

ブリュッセル⇒アントワープ⇒ブルージュ⇒ロッテルダム⇒ハーグ⇒ドルトレヒト⇒アムスレルダム⇒ホールン⇒ナイメーン⇒デュッセルドルフの船旅
     
  機内食
 
 セレナーデ号船の船員はブルガリア人が多い、  10泊する船室、バストイレ完備で18.5u
 グロートベイハールテン城の春の花の祭典【フロラリア】
この庭園の起源は1731年にさかのぼる。城はベイハールデン侯爵夫人の所有となり、ベルサイユ宮殿やヴォー・ル・ヴィコント城の庭のように、当時の流行だったフランス式庭園を造園家F.J.ドロンスに庭園を造らせた。
その後、1902年には国王レオポルド二世のために数々の公園を整備した造園建築家ルイ・フックスによって庭園の一部が英国式庭園に造りかえられた。
2019年で16回目を向かえる「フロラリア・ブリュッセル」は、グラン・ビガール城の庭園が春の1か月間開園するベルギー最大のチューリップなど球根花のフラワーショー
400種のチューリップをはじめ、500種以上の様々な花が鮮やかな彩りを見せる壮観な花絵巻。芝生の緑と色鮮やかな花の色のコントラストが美しい

グラン・プラス ビクトルユーゴーが世界で最も美しいと称し、世界遺産でもある。建物は各協同組合(ギルド)の集会場として建てられた。
https://youtu.be/mzRAzX8QaBc ギャルリー・サン・チュベール。1847年完成の欧州最古のショッピングアーケード
アールヌーヴォー建築が美しく、ガラス張りの天井が目を引く。
   
 右から、兜、孔雀、子狐、いずれもレストラン 金色の装飾が施された建物群は、ギルドハウス
ここはかつて様々な職業の組合員が集まる、寄合所だった建物。
 右はスペイン王、パン職人のギルドハウス、今はカフェ
 中央は黄金の木、ビール製造業者、右は白鳥、肉屋同業組合
       
 ゴデイバ本店。安い                             コルネ                     マリー本店は王室御用達の老舗、日本未上陸のブランド
ゴディバ、ノイハウス、マリー、ピエールマルコリーニなど有名なチョコレートブランドが揃っている
コルネの店内は、クラシカルで可愛らしいデザインの内装です。天井はステンドグラス風のデザインになっていて、おとぎの国のお菓子屋さんみたいでした

 
中央は金の仕立職人同業組合。左は塗装職人同業組合 王の家:かってはパン市場だった場所に公爵家の館が建っていた。
現在は市立博物館として使われている。
ブラバン公爵の館。ホテルになっている。
15世紀に建てられた 市庁舎
尖塔の高さは100m近くもあり、先端に守護天使ミカエル像が付いる
美味しそうなワッフルの店  世界3大ガッカリ?   小便小僧1619年制作

 アントワープへ 
ブリュッセルから北へ45Km,オランダまで30Kmの位置にあり、人口50万人。この町は港、ダイヤモンド、ルーベンスの生まれ故郷の3つに代表される。
15世紀から商業・金融の中心地として発展し、ヨーロッパ第2の港として名高い。またヨーロッパ最大のコンビナートを形成している。
 
   
   
 
 17時ブリュッセルを出港して、スへルデ運河を抜けてアントワープへ  船長主催の歓迎夕食会。フルコースデイナー(船長は只今狭い運河を航行中のため運転中)
     
 運河を通過中。扉が開かない  夜遅くテルネーゼンに着岸した  このように2重3重着岸している。
フルン広場  
     
英雄ブラヴォーが、スヘルデ川沿いに住む巨人アンティゴーンを退治した場面。ブラヴォーが巨人の手を切り落として川に投げ入れたことから、古英語の「hand(手)+wearpan(投げる)」が「Antwerpen(アントワープ)」の音に転じたと言われている。   市庁舎とブラボーの噴水
建設された16世紀当時のネーデルラント地方では珍しかったルネッサンス様式を用いた建築は、左右対称の均衡美を感じさせる。
 ギルドハウス
市庁舎とギルドハウスに周囲を囲まれた美しい広場。
         
     右はルーベンス像。
ノートルダム大聖堂                高さ123mの優美な鐘楼から美しい鐘の音色を響かせる
      
ルーベンスの一番弟子であるコルネリス・スヒュット作の「聖母被昇天」が描かれたドーム天井  「フランダースの犬」の舞台、
ネロとパトラッシュ記念碑です。
   経済のみならず、17世紀にはルーベンスやその弟子など多くが画家が活躍した。

「聖母被昇天」と、左右の翼廊に飾られた「キリストの昇架」「キリストの降架」の連作です。
 白を基調とした女性的な美しさの聖堂内には、「フランダースの犬」の少年ネロが憧れてやまなかったバロックの巨匠ルーベンスの祭壇画が複数奉られている   
       
   高い天井と太いアーチの柱が印象的で、ステンドグラスから優しい光が差し込む荘厳な空間となっていた。
     
 ルーベンスの「キリスト昇架」  ルーベンスの「聖母被昇天」が飾られた豪華な主祭壇があります ルーベンスの「キリスト降架」  フランダースの犬の
最後のシーンで登場した、ネロがどうしても見たかったという有名な絵
 
       
 110の醸造元がある。ビール王国である。スパーで購入した、どれも美味しい! 
右はレフ・ブロンドレフ修道院で製造されていた香ばしいモルトの香りが漂うビール。
 三越伊勢丹ニッコウトラベル所有のセレナーデ号。
16時に出港してオランダのテルネーゼン港に22時に着いた

 ブルージュ運河と橋の街で、“北のベネチア” 
水の都ブルージュと言われている。ブルージュとは橋の意味、運河に50以上の橋が架かっている。北海と水路で結ばれていたブルージュは12,13世紀には西ヨーロッパ第一の貿易港となり、中世ヨーロッパの商業の中心として栄えた。しかし15世紀には黄金時代と言われ、各国の商人や貴族がこの町に豪壮な建物を建て、また芸術活動も隆盛を極めた。その後、ブルージュと北海とを結ぶ水路が沈泥のために浅くなり、商船が出入りできないようになり、ブルージュは都市としての機能を失っていった。
     
 バスで国境を越えてベルギーのブリュッセルへと向かった  ゆっくり組は、現地ガイドと共に、石畳の町を馬車で観光。  現在は有料老人ホーム
     
   ブルージュ聖母教会と水路が綺麗                  愛の湖公園:中世のブルージュの内港だったところで、今は運河と水門で仕切られた湖となっている。  
     
 ベギン会修道院:1245年設立    
     
             花の運河めぐり                             商工会議所の塔。画家ヤン・ファン・エイクの銅像を見ながら、ここで一旦Uターンする。
    
   鐘楼
13〜15世紀に建てられた鐘楼,
高さ83m。47個の鐘が組まれたカリヨン(組鐘)の音色はヨーロッパでも有名である。15分ごとに鳴る。
 
17〜18世紀に建てられたギルドハウスで、ギザギザの切妻屋根がとってもメルヘンチック

 「屋根のない美術館」とも呼ばれ、
可愛らしい建物を眺めながら石畳の路地を歩いていると、
まるで中世にタイムスリップしたかのようです。
マルクと広場に立つ州庁舎 
     
 店員さんに頼まれての写真撮影  ムール貝のワイン蒸。一人前、食べきれない。味は淡白  ゆっくり組は美しい石畳の町を馬車で行く
かっての繁栄を忍ばせる、レースセンター、チョコレート博物館、ダイヤモンド博物館、ビール博物館、フリット(フライドポテト)博物館などもある。     
         
 おもちゃ屋さん  ビールの種類に驚くばかり、  チーズの種類も多く、選ぶのに時間がかかる  美味しそうなワッフル  
 
面白い型のチョコレート
 
ダイヤモンド店
 
色々なチョコレートがある
   
 修道女たちが作っていたレースの製品